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2005年02月18日

アーカイブス資料第6弾

慶応LCが発行していたガリ版刷の文集「ON THE HILL」(丘の上)No.2を見つけました。編集責任者は、当時商学部2年生の田中正紀氏(68卒)であり投稿メンバーを見ると、おそらく1965年に発刊されたものと思われます。その中から、江川清氏(65卒)と坂井一征氏(64卒)の文章をご紹介します。

新入会員とAIESECの新時代…江川 清
新たなる会員を向かえ、新たなるAIESECへと脱皮し、そして新しい目標に向かって活動を展開する。まさにダイナミックなクラブではないか!
新入会員の一人一人の今後の活動に大いに期待を寄せているのである。なぜならAIESECは、今回のローマの国際会議を契機に大躍進するべく方針を打ち立て、我々会員の活躍の場が無限に拡大され、そして、より現実に具体化されてきたからである。


まず塾内においては、はや創立以来三年目を迎え、その交換実績も二人、四人、五人、と逐次増加をみ、来年度は、12, 3名の交換をあげるべく大なる企画を設定し、一人でも多くの塾生にAIESECの意義を認識させねばならない。そして我々の会員の中から真のオフィサーが出現し、日本の各地の大学にこの活動を普及させ、そして、アジアの各大学にまで足をのばし、近い将来には、東京に世界各国の学生が集結し、国際セミナー、研修旅行などを企画し、更には国際会議をも開催しなければならない。各国の学生が、これらのことを真剣に計画している現在、我々のみがひとり温かい保護に甘んじ安穏としていてよいであろうか。

私は、今度の第16回AIESECローマ国際会議に参加して、このことを痛切に感じたのである。この会議は、40ケ国、300あまりの大学生が参加し、まさに学生による国連総会の観を呈したが、この会議の成果も、伸び悩んだAIESECの活動に新たなる脱皮をなしたといえるのである。即ち、過去数年間論議の対象とされていたAIESECの拡張か内部充実かの問題は、去年のプリンストン会議以後、拡張にともなう内部充実をという路線に定着したのであるが、今回の会議では、拡張を一歩前進させ、世界的学生組織としてのAIESECの実際の企画を検討したのである。まさにヨーロッパ、南北米、アフリカ、そして、アジアには、日本、韓国とともに新しく香港と台湾が仲間入りし、オーストラリアも参加するに至ったのである。そして企画も、フォード財団からの莫大なる寄贈金により、次の様な国際的計画が明らかにされたのである。
<アイセック・アフリカ計画>
アフリカの学生を欧米に実務研修させ、一方アフリカ西海岸地域における学生の交換促進、1965年に大々的なセミナーの開催等。
<ラテンアメリカ計画>
指導者養成の為のセミナー開催、ラテンアメリカ対策機関の設置など。

そして、これらの計画に積極的に援助しうる役員の派遣の要請が、当委員会にもきているのである。我々として、一日も早く、アジアにもこの様な計画を作成する必要があると思うのである。それには、新たなるAIESECに新境地を開拓していくべき、新入会員の今後の活躍に期待する所があるのだ。各国のアイセッカーは、我々日本のAIESECの活動に大いに期待を寄せている。

新入会員の諸君!そして明日のAIESECを背負わねばならぬアイセッカーである同士よ!
我々の前にAIESECは新たなる道を開いてくれている。たとえそれがいばらの坂道であるにせよ、あとは我々が平らな道にすればいいのである。我々の後には後続者がいる。彼等のためにも、そして将来の日本の為にも我々は率先して、海外のアイセッカーに負けない様頑張らねばならぬ。幸い、AIESECは、世界のあらゆるところにその意思と能力あるものには、活躍の場を提供するものであり、国際友好にも貢献できるすばらしい会であるのだ。

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AIESECを讃える….坂井一征
新入生の皆さん、御入学並びにAIESEC御入会お目出度う。大学入試という緊張感から解放された現在の皆さんは、ともすれば何か目標を失ってしまった様に感じて居られるのではないかと思います。しかし、そんな喜びのみに浸っていると歳月は遠慮なく過ぎ去り、いつかはつまらない日々がやって来るものです。そこで、とかくマンネリ化しがちな大学生活の意義を十分に自覚する必要があると思います。
大学生活は学生時代で最も自由な、そして自分の個性を大いに伸ばし発揮することができる大事な時期だと思います。自分の目標をしっかりと見極め、四年間の中に大なり小なりまとまりのあるものを創造し残しておくことは、自分自身の為ばかりでなく後日の想い出としても意義あることだと信じます。
私の体験からすれば、大学生活の充実感は、やはり、ゼミナールとAIESECでの活動にあった様です。私がそこで果たした役割は微々たるものではありましたが、ともかく自己の最善を尽くしたことは事実です。幸運にも、四年の夏休みには米国オレゴン州の一銀行に於いて8週間に渡る研修を受ける好機にめぐまれ、実によき体験と自信を得たのです。そして今顧みるとAIESECの会員であったことを誇りに思うと同時に、心からAIESECに感謝している次第です。
将来の日本を、いや世界を背負って立つ私達青年は、日本の古き因襲や島国根性を捨て去り、国際人としての広い視野を身につけていかなければなりません。その意味でも「産学協同」を主旨とするAIESECは、現代感覚に調和したユニークな団体であると確信します。勿論、外国へ行くことだけがAIESECの目的ではなく、この団体の活動を通じて会員すべての視野と見識が広まり、更には国際親善の為、世界平和の為に役立つものであれば,その目的は十分に達成されるのです。以上のような理由から私は、各員が自信と誇りをもってAIESECという大事業に専念して頂くことを期待して止まないのです。
最後に、私達自信の手でより良き世界を築き上げる様一致協力し、努力しようではありませんか。人生に二度と来ることのない青春を有意義に送ることこそ、私達青年に与えられた使命であり特権であると確信しています。

Posted by Kinashi at 2005年02月18日 13:05